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2023年1月14日
3年ぶりの対面新年会開催

リアルでの会場開催は、前回2020年1月18日でした。その日の記念講演は映画「しではら」の監督齋藤勝氏。懇親会では和歌山「くらしあす」の皆さんが壇上に上がり全研に向けての決意を語っていました。
あれから長〜い3年のブランクがあり、今年は29名の参加(内Zoom6名)で、さわやかな新年会・記念講演・懇親会を迎えることができました。 とはいえ、新型コロナ感染第8波の真っ只中でもあり、全員マスク、テーブルに一人などの万全の対策で開催しました。

廣川会員の司会で始まり、冒頭の竹内会長あいさつでは、昨年3年がかりで準備した和歌山全研が成功したことに謝意を述べた後「インボイス制度の初年度にあたり準備が大変、 12月の税制改正大綱では戦費調達のために増税するという発表があり、私たち税理士を一体何に使うのだ!?湾岸戦争のとき臨時法人税が多国籍軍への資金協力の意味でしたが、 今度は軍備を拡大するために所得税や法人税、たばこ税を増税で賄い、あわせて東日本復興税を減額して充てるという、復興より戦争か!という思いで年を越しました。 私たち税経新人会は、規約である平和で豊かな憲法のもとで税理士として活動し運動を広げていくことを考えています」と年頭の熱い挨拶がありました。
つづいて、明石市天文科学館の館長である井上毅先生のプロフィール紹介があり、演題「天文のロマン 宇宙の中の人間 人間の中の宇宙」の記念講演が始まりました。 井上先生のユーモアのある語り口は、パワーポイントで写真や動画を織り交ぜながら私たちの興味をどんどん宇宙の世界に引き込んでいきました。 この講演を聞くがために参加された会員もいたほどで、内容は途方もなく拡がる時間と空間を意識させる濃厚な内容でした。

懇親会は大きな円テーブルに5〜6名掛け。アクリルパーテーション。食事はバイキングでなく、スタッフが小皿に分けた料理を配る方式。岩本会員の乾杯の音頭によって新年懇親会が始まりました。 お酌交流はないもののテーブル内での静かな交流は続きます。
酔いが回る頃、厚生部の吉田会員がマイクを握り、来賓として参加の近畿青年税理士同盟大阪支部長清水敏弘氏を紹介し挨拶を受けました。 例年の懇親会であればリレー指名方式で一部の方のお話しか聞けませんが、今年は少人数であるためテーブルごとに回っていく全員スピーチが始まりました。 10年ぶりに参加した人、初めて演台に上がって話す人、楽しい話や愚痴の話、?せた人や肥えた人、希望や夢を語る人、とにかく楽しいひと時でした。
宴のトリは、はやりこの方が登場しないと終わりません。大阪締め(手打ち)山本匡人会員です。 せぇーの!「打ちまーしょ!」(パンパン)「もひとつせぇー!」(パンパン)「いおう(祝う)てさんどぉー(三度)」(パパン、パン)と手を叩き大阪税経新人会新年会はお開きとなりました。


2022年7月9日
第58回定期総会と記念講演 Zoom方式で開催

第58回大阪税経新人会の定期総会が、7月9日(土)Zoom方式により開催されました。 昨年は会場とZoomの併用でしたが、今年はコロナ禍が収束されていないためZoomのみの開催で、残念ながら会員同士の懇親会はできませんでした。 定刻になりパソコン画面上で司会の疋田副会長が総会開始を宣告、竹内会長の挨拶から始まりました。

■大阪会全体で和歌山全研を成功させましょう
「二年半にわたる新型コロナウィルス禍により、新人会の活動や行事がオンラインの開催等で対面の機会がなくなり皆さんにお会いできないことは大変辛いですが、近いうちお会いできるのを楽しみにしながらやっていきたいです。 インボイス制度についてですが、新しい動きとして免税事業者からの仕入税額控除を当面8割認めるという動きもありますが、まだ決まっていません。 これからもインボイス制度について反対を続けていきます。国税通則法が改正され10年が経ちますが、税務調査では法律に定められた11項目を通知せずに臨場するケースがあり、これには新人会らしく対応し、研究活動や交流も旺盛にやっています。 電子帳簿保存法は2年間猶予されましたがなくなったわけではありません。デジタル化などそのものを否定しませんが、中小企業レベルに配慮を加えて行政を進めて欲しいと思います。 仕事の業務形態がコロナ禍で変化しつつあり、オンラインによるデータ交換やZoom面談等で訪問は減りましたが、私たちの目的である憲法で保障された国民の諸権利を擁護する立場から、新人会を前面に押し出して会員拡大を進めていきます。 最後になりましたが、9月9日〜10日に開催される和歌山全研の成功を大阪会全体で頑張りたいと思いますのでご協力を宜しくお願いいたします」

■問題意識を持って議論を
総会議案書提案は、本来なら各部の部長が報告提案を行うのですが、これもZoomということで山本匡人事務局長から一括して各部報告の提案をしました。 このあと出された発言では、よろず相談室を積極的に捉え、内容をZoomで報告し意見交流をしてはどうかという前向きな意見と、原水爆禁止国民大行進の取り組みの報告や税制に政府の介入が増え、 加算税が強化されるなど問題意識を持って議論を進めていく必要があるのではと意見が出されました。

■採決はZoomで満場一致
その後の採決ですが、初めての試みとしてZoomのオプション機能を使って採決が行われました。操作は画面表示で賛成か否かの投票ボタンを押すのですが、満場一致で承認可決されました。 今年の定期総会は対面でなくZoom方式の開催でしたが、会員同士が対面で意見を出し合い、懇親会で交流できる普通の定期総会に早く戻って欲しいものです。

■記念講演は三木義一先生の「最近の裁判事例について」
総会のあとの記念講演は、税法でおなじみの三木義一先生(青学大学名誉教授・弁護士)がZoomを利用し、「最近の裁判事例について」と題して、 最高裁令和4年4月19日判決財産評価と時価(相続対策のマンション取得)、ユニバーサル事件最高裁、財産評価通達総則6項最高裁判決、贈与か相続か、最近の判例事例についてわかりやすく講演をしていただきました。


2022年7月4日
第65回平和大行進に参加して

原水爆禁止国民平和大行進が始まって今年で65回目となります。広島から長崎の被爆から77年目の今年、全国の津々浦々でこの大行進を展開しています。
5月6日東京を出発し、大阪へは6月30日奈良県から引き継がれました。 兵庫県には7月7日に引き継ぎ、最終の広島到着は8月4日です。
「平和のための税理士たち」の旗とゼッケンをつけた私たち五名は7月4日の大阪城前から参加しました。


2021年9月17日・18日
全研発表報告を終えて

大阪会では、LGBTをキーワードに、第1部 弁護士南先生の講演と、第2部 研究発表の2部構成で行いました。会場は設けずにZoom参加に絞りました。当日の参加は40名を超えました。

■第1部 弁護士 南和行先生の講演 「LGBTをめぐる法律の現状」について
第1部では、南和行弁護士(なんもり法律事務所・大阪弁護士会所属)から「LGBTをめぐる法律の現状」というテーマで講演いただいた。以下、南弁護士のレジュメより要約する。
LGBTという言葉の定義について説明したうえで、ヘテロセクシュアル(異性愛)という性的指向や、シスジェンダー(性別が一致している状態)という性自認・性同一性の状態など、社会で「普通」とされがちな言葉を意識すると、 誰もが当事者であることがわかる。ひとり一人について固有の性的指向、性自認・性同一性そして性表現があることを意識づける言葉として「SOGIE」(あるいは「SOGI」)という言葉も使われている。
本来は全ての人に平等に開かれているべき法制度が、特定の属性や形を想定せずに問題を見落としていたがため、LGBTの当事者を排除する結果となっていることがある。 税金など財産に関する問題は、不平等や不合理が客観的な形で現れやすいと思われるので、「LGBT当事者がいる」ことを多くの専門家が意識することで、これまで見落とされてきた法制度のほころびが発見されやすくなることを期待する。(担当:廣川)

■第2部 研究発表「LGBTにかかわる税務〜税理士として何ができるか」
(1)同性カップルのおかれている状況・最近の判例(担当:廣川)
私は、税理士として同性カップルから受けた相談をいくつか紹介した。 同性カップルには、親やきょうだいへのカミングアウト、パートナーとの養子縁組、遺言書を作成するか否か等、パートナーが同性であるがゆえに生じる様々な葛藤や苦悩がある。 大切なパートナーが亡くなった後も法律の壁に阻まれ、偏見や苦しみから解放されない。
また、「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟の判決(札幌地判、令和3年3月17日)を紹介した。 この判決は、同性間の婚姻を認めないことについての憲法判断が行われた日本初の判決であるとともに、同性間の婚姻を認めない民法及び戸籍法の婚姻に関する規定は憲法14条に違反して違憲であると判示した、画期的な判決である。 税理士業務と深く関わる配偶者の相続権についての言及もあった。 さらに、同性カップルを「婚姻に準ずる関係」と認めた判例(東京高判、令和2年3月4日)を紹介し、憲法と同性婚について考察した。

(2)日本の家族のあり方の変遷と婚姻制度・諸外国事例(担当:松本)
ひとことでオンライン全研の感想を言うと、発表チームとして準備してきた長い一年間半がやっと終わったという安堵さでいっぱいだ。 思いかえせば2019.12.11、研究チームの引き継ぎを行い、2020.1.15に私たちAチーム最初の会議を開催し「LGBTを切り口に〜多様性の社会での税制のありかた」が仮のテーマとして進められていった。 切り口は時代にマッチしているが方向性が広範囲であり、ハッキリ言って私を含め皆さんは戸惑った。 開催形式がオンラインという物理的な困難性だけでなく、対面議論が取りにくい中でのコミュニケーションの深め方を問いかけた56回オンライン全研であった。
さて、大阪会分科会の感想。私の担当した「家族の変遷と婚姻制度、諸外国事例」を調べるうち、昔、炭鉱での内縁率がかなり高かったという事実が、失いかけた記憶を呼び起こしてくれた。 私が幼少の頃、住んでいた北九州市戸畑近くに小倉炭鉱があった。母方の親戚がその炭鉱に努めていた関係で小倉魚町から延びる西鉄北方線に乗り、その炭鉱住宅に泊まりがけでよく遊びに行った。 ボタ山の麓にある長屋は裸電球のわずかな灯りで異様に暗く、親戚夫婦は狭い部屋の中でよくケンカをしていた。家族の変遷がリアルにあった時代の炭鉱生活空間に、私は当時全く気づいていかなかった。 この分科会の「家族の変遷」は、私に懐かしい昔の記憶と家族の有り様を問うた事で貴重な体験となった。

(3)地方自治体や議員立法等改正の動き(担当 山本)
LGBTについて、地方自治体の取組み、特に自治体独自のパートナーシップ制度の広がりと内容の違いについて説明を行いました。 大きくは渋谷区型とそれ以外に区別されます。地方自治体の取組は急速にひろがっており、7/1時点で110団体、総人口の1/3以上をカバーしています。
自治体の取組みの広がりにより、民間企業も同性パートナーを対象とした独自のサービスを広げてきています。
こうした民間や自治体の取組や世論の高まりの一方で、政府の取組は停滞しています。
LGBT団体の要請により、LGBTなどの性的少数者への理解を図るLGBT法案(LGBT性的指向及び性自認の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案)の法制化に向けて、超党派で取り組んできましたが、 性的指向及び性自認を理由とする差別を許されないという文言追加について、自民党内で差別の内容が分からない、訴訟が多発する等の反対があがり、提出は見送られました。
あまりにも国(特に自民党)と社会との認識の落差が浮き彫りになる結果となりました。

(4)租税法の配偶者等の規定と意義・所得税(担当 龍)
租税法で用いられている「配偶者」の概念につき、どのように解されているのか、同性婚に基づいた関係についても適用の余地があるのかについても検討しました。
租税法において「配偶者」をどのように解しているかを次のようにまとめました。
(1)租税法の解釈により私法(民法等)の概念と同義に解するもの(代表的には所得税法83条配偶者控除)
(2)租税法の規定により私法(民法等)の概念よりも広義に解するもの(代表的には国税徴収法75条一般の差押禁止財産)
(3)租税法の解釈により私法(民法等)の概念よりも広義に解するもの(代表的には国税徴収法46条納税の猶予の要件等)
各法律にその定義規定を置いていない場合は、「民法上の配偶者」を指すものと解すべきであり、所得税法は原則として法律上の婚姻を婚姻として取り扱い、事実婚も法律婚と同様に取り扱うべき場合にはその旨を法令上明らかにしているのに対し、 国税通則法第46条や国税徴収法第144条の規定のように、事実婚を法律婚と同様に取り扱うべき旨が規定上明らかになっていないにもかかわらず、通達や解釈において、事実婚と法律婚を同様に取り扱うこととしているものもあります。 その相違については以下に大別されます。
(1)「配偶者」等に係る制度の趣旨・目的の相違
(2)租税実体法と租税手続法の違い
(3)執行可能性の考慮
(1)の配偶者控除の意義が最低生活費の保障や「内助の功」と評されるとともに、一方の配偶者の他方の配偶者に対する貢献の評価等にあるとされます。 そう考えると対象となる配偶者について、法律上婚姻関係にある者と事実上婚姻関係にある者を区別する必要性は少ないと考えられます。 (2)もそれだけでは十分な説明にはなりません。(3)の執行可能性は重要なポイントであるし、事実認定は容易ではありませんが、他にも事実認定が困難なものがあることを考慮すると、執行可能性だけでは説明しにくいと考えます。
現在、同性カップルは婚姻届を提出することはできないとされていますが、事実婚について内縁の定義である「婚姻の意思をもって夫婦共同生活を営み、社会的にも夫婦として認められているにもかかわらず、 婚姻届を提出していないために、法律上は夫婦として認められない事実上の夫婦関係をいう」と同義に解すれば、同性パートナーシップ協定に届出している同性カップルは内縁関係(事実婚)と解することはできるのではないでしょうか。

(5)相続税(担当 山崎)
私の担当は、相続税でした。
相続税法においては、配偶者・親族の定義が民法の借用概念とされています。また、相続税法は相続に起因して発生する税という性格上、規定の多くが配偶者・親族を想定したものとなっています。 相続税法の規定は、その趣旨においては、被相続人死亡後の相続人の生活保障など、「扶養し扶養され」という実態を考慮して制定されているものが多数ありますが、実際の運用においては配偶者・親族という民法上の身分の有無で、 取扱いを大きく異にしています。
海外において、相続税の「配偶者に対する税額軽減措置」の同性カップルに対する適用状況を調べました。 同性カップルは、同性婚・又はパートナーシップ制度により公に配偶者としての立場を保証されており、異性婚カップルと同性婚カップルの両者を異なるものとして取り扱う差別的取扱いには合理的な理由はないとして、 「配偶者に対する税額軽減措置」を認めないことは平等原則に反し認められないというものでした。
家族の形は時代によって変わり、家族を基に形成される制度も当然変わっていくべきであるのに、それに税法・社会が対応していません。新しい家族の形に家族たる身分を認め、家族に関する法についてはこれを適用するべきと感じました。

(6)その他の関連規定と趣旨、沿革、先行研究等(担当 山脇)
その他(所得税・相続税以外)の税法について、事実婚の規程と取り扱いがどうなっているか、について担当しました。
法人税・消費税においては、租税回避否認又は課税の権利を制限する趣旨で「事実上婚姻関係と同様の事情にある者」を法律婚の配偶者と同じ扱いにするとしています。 一方、国税徴収法や社会保険等の各規程には、権利保護の趣旨から「届出をしていないが、事実上婚姻関係にある者」を法律婚の配偶者と同じ扱いにするとしています。
しかしながら、これらの規定は「同性婚」を予定していないので、私見ですが、現行法においては生活様式や生活価値観が多様化した現代の状況が反映されていないことや、 今後は租税回避否認の法理に則った規定を完全なものにし、さらに課税の公平性を保つためにも、「婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者」に「同性婚」も含めていくべきと学習しました。




2019年12月11日
「さいたま全研」の打ち上げ・引継ぎ会

12月11日 於 なんば・ニューミュンヘン
Cチーム5名とAチーム5名で、さいたま全研の総括と、和歌山全研に向けての発表課題を討議しました。 酒が入っているとは言え、真剣そのもので、さいたまの総括はソコソコに、次年度への「課題」は熱っぽく語られました。
LGBTを切り口とした、所得税を中心にした現行税制の問題点は? 民法改正による「親族論」変遷と税制は?などなど、シラフでも堅い話が、 『酒飲んで、こんなん、よー話せるナー?』と3時間続きました……。 さすが、新人会との感嘆の声と呆れ顔が交錯しました。
和歌山全研での発表の課題は、今後、継続して討議されますが、「期待大」の感想が持てます。


2019年9月21日
前進座大阪公演「鼠小僧次郎吉」の鑑賞会と懇親会

大阪日本橋国立文楽劇場で「鼠小僧次郎吉」を25名が鑑賞しました。 小説やドラマで誰でも知っている鼠小僧の物語を、真山青果(1948年没)が二人の鼠小僧を登場させ、江戸の町で繰り広げられる義理・人情、捕物舞台に仕上げました。 終幕に二人の鼠小僧が屋根の上で対峙するシーンは、感動的で恰好よかったです。
この後に、主演の中嶋宏太郎をはじめ劇団員三名の方々と交流会を近くのもつ鍋屋で楽しく開きました。 中嶋さんは来年秋の公演「東海道四谷怪談」をきっちり宣伝されましたが、歌舞伎からの流れを持つ前進座の公演を、もっと多くの新人会会員さんが職場の福利厚生に利用されることを願う次第です。


2019年9月14日〜15日
日光旅行に参加して

9月14日〜15日、埼玉全研終了後、日光鬼怒川温泉方面へ旅行に行ってきました。
14日は、日光に入り「いろは坂」「華厳の滝」へ。年齢不詳・パワー全開のバスガイド自称「みどりちゃん」の話を聞きながら、急カーブを次々と曲りながら山を上っていきます。 窓から外を見ると深い谷のはずが、ドライアイスのように霧が立ち込めていました。 華厳の滝についたときは、すでに17時ごろ。エレベーターで滝壺近くの観瀑台に行きましたが、10メートル先は真っ白。 滝壺の水飛沫はさすがの迫力でしたが、肝心の滝の落口は霧の中で見えません。エレベーターや売店に貼ってある絶景ポスターを思い浮かべて「すごいんだろうな」と思うしかありませんでした。

15日は、日光山輪王寺・日光東照宮へ。三猿・陽明門・御本社など色鮮やかな彫刻を施した建造物に圧倒されました。見るのも楽しくテーマパークのような華やかさです。
人に流されながら、眠り猫の下をくぐると、石の階段が現れました。ガイドさんから「200段の階段がある」とは聞いていましたが、ここだったとは。 足はプルプル・頭はクラクラ。もっと人の話を聞いておけばよかった。 登りきったところには家康公のお墓と、願いが叶うという樹齢600年の「叶杉」があります。 皆さん杉の前に列を作って一生懸命願い事をされていました。こんなに頑張って登ってきたご褒美にきっと願いが叶うに違いない。 究極の願い事をしようと欲張りましたが、極度の疲労で思考停止。家族の健康だけを願って帰ってきました。

全研前の仕事と残暑から解放され、気持ちよく過ごせた2日間でした。 参加された皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。


2019年9月13日
第55回さいたま全国研究集会

税経新人会の全国研究集会に参加するのは今回が初めてでした。 今年は税理士試験の受験生に対する分科会が開かれるということで、所属する事務所の先生からお誘いを受けました。 今年初めて試験を受けた私にとっては、事務所の先生方以外の税理士や、予備校以外の受験者の話を聞く機会は貴重なものでしたので、喜んで参加しました。

分科会に参加していた人は思っていた以上に科目を取得している人が多く、年齢も幅広いように思いました。 今回の主旨は税理士の経験談を聞くことでしたが、機会があれば他の受験者とも話してみたいと思いました。
分科会の内容は受験時代の話や資格取得後の変化などで、税理士によって考え方は様々なようでした。 しかし、受験時代のモチベーションの保ち方については全ての税理士が特に重要視しているようでした。 私はまだ1年しか試験勉強の期間がないため、モチベーションを維持する苦しみはそこまでは分かりませんが、今後勉強を続けていく上では避けられない問題なのだと改めて感じました。
分科会での一番の驚きは、税理士になった後の勉強に対する姿勢でした。 勉強の動機や目的はそれぞれでしたが、受験しなかった科目の勉強や今後を見据えての税理士以外の資格取得など、試験時代のモチベーションをそのまま前向きに継続している税理士もいました。 特に、試験時代の習慣でそのまま勉強を続けているという話は、私の頭にはない発想で刺激的でした。
受験者の質問は、勉強方法や受験科目の選択に関するものが多いようでした。 個人的には税理士を目指す動機、税理士になった後の話などに興味があったので、その話が聞けたことは大きな収穫でした。

次の試験勉強が始まったばかりのこの時期に試験に関する様々な話を聞けたことは、タイミングも良く身になりやすい研修だったと思います。 今回の内容を参考に、自分にあった勉強方法、モチベーションの保ち方を模索して試験に挑みます。


2019年7月6日
定期総会懇親会報告

懇親会では疋田会長の開会挨拶の後、村田副会長の乾杯音頭があり、その後、参加者たちは会場のあちらこちらで会話の花が咲きました。
ご参加頂いた青税の大阪支部長の笹田淳会長から挨拶があり、現在の租税教育は、多くの場合、 従来のような「正しく納税しましょう」という『納税教育』をするのではないとのことです。
では、なにを教えているのかといえば、納税者としての税金の使い方を監視する権利や選挙を通じた代表者選出の権利など、 『納税者教育』にテーマが移っているとのことです。意外に感じたと同時に、その方がより重要だと思いました。
その後、会員からの近況報告が数珠繋ぎで行われ、恒例の写真同好会の作品展の投票結果発表があり、最後に清家会員の大阪締めで会は終了となりました。


2019年7月6日
「沖縄の現状について」〜第55回定期総会記念講演〜要旨報告
講師:松元剛(琉球新報編集局長)

講演は濃い内容だったため出来るだけ忠実に報告します。 講演の最後に出てくる例え話のように、沖縄君一人にトイレ掃除を押し付け続けることを止め、 掃除の必要性を含めクラス全員47名が共有認識を持つことが大切と思いました。以下報告します。

【記念講演】
日米地位協定は民主主義に逆行
故翁長さんの話
世界に例のない米軍基地
ヘリの事故で米軍の本性現る
県民投票結果が沖縄の民意
琉球新報は昨年の知事選挙でフェイクチェックを初めてやった
「沖縄」のわかりやすい例え話二つ
終わりに

【質問に答えて】
大阪からできることは?
情報提供はどうか?
辺野古工事はいづれは税金問題に
沖縄を身近に。建設業や漁業の人は?
メディア戦略は?


2019年7月6日
第55回大阪税経新人会の定期総会報告

第55回大阪税経新人会の定期総会が、7月6日(土)天満橋キャッスルホテルで開催されました。 議長には渡辺会員を選出、疋田会長が冒頭のあいさつで、「久しぶりに会員増勢の中で開催され今は勢いがあります。 マイナンバーと税理士法改正の報告を若干します。6月3日閣議決定された通達が公開された。 大きなポイントとして、令和4年にほとんどの住民がマイナンバーカードを保有することを想定に行程表を作成している。 令和2年に実施する自治体ポイント制の活用や、令和3年3月から本格実施される健康保険証としての利用施策が盛り込まれている。 税理士法改正案は、マイナンバーが普及する中で税理士の役割をどうするかがポイントで、社会保険も含めた課題がここ数年は増えている。 最近は社労士の会員も増えてきたのでいろんな方面の方を会員に迎えて増勢を図りたい」と決意を話されました。
竹内事務局長から活動報告の後、組織部、機関紙部、制度部、実務研究部、判例研究部、よろず相談室、研修部、厚生部、青年クラブ、 財政部、監査報告が続き、提案された報告と方針が満場の拍手で承認されました。
討論の中では、「5/16近畿税理士会との懇談会で話された税理士の下請化と税務支援の意見」「税理士法改正の答申は会員に印刷物として配布すべきだ」 「税理士の行う租税教育は年々増えているが現場はどんな問題があるのか?今後重視してほしい」 「よろず相談は資産税問題が多い、どなたか回答者になってほしい」「この会の規約が現実離れになりつつあるため、今後規約改正の検討会が必要」 そのほか消費税インボイスや税務署の動向等々活発な意見が出され総会が盛り上がりました。


2019年7月4日
平和行進に参加して

今年も、7月4日の「平和行進」に参加しました。 参加しながら、平和行進で訴えていくことを続けることの大切とその難しさを改めて考えながらの行進になりました。
今年も例年のように沿道に出て声援をしてくれたり、ベランダから手を振ってくれる人々に力をもらいました。 今回は、行進中に署名をしてくださる方が大勢おられました。そのような姿を見かけてうれしくなりました。 昨今のきな臭い政治情勢の影響もあるのかと思いました。平和行進≠ェこのように更に広まっていけばいいなぁ、と思いました。
昨年に引き続き、平和行進にフィリピンからの参加者がいました。その方が最後に話したスピーチは印象的でした。 「日本には平和行進があります。これはとても素晴らしいものです。母国フィリピンでも広めて伝えていきたい」、と話していました。 このように世界の人々と手をとりあってこの活動がもっと広まっていく事が大切だと思いました。
歩きながら、難しいな、と思ったことがあります。それは、参加者の高年齢化と平和行進をすることで、通行に不便を感じて、 平和行進の意義よりも交通規制に腹を立てる人々に対して平和行進の意義をどう伝えたら良いのか、という事です。 参加者の高齢化は平和行進を続けていく上の問題点だと感じました。 戦争法に反対するSEALDs(シールズ)の盛り上がりの様な若者の参加をどのように企画するのかが課題だと思いました。
近年、「集団的自衛権(戦争法)」や「共謀罪」など戦争の匂いのする環境作りが着々と進められています。 平和の事を世間の人と一緒に考える事が非常に重要になってきていると思います。 一方的なマスメディアの報道を鵜呑みにするのではなく、戦争しないという立場で何ができるかという事を考えていける世の中になってほしいです。 平和行進は参加者全員で自分たちの考えを訴えたり、シュプレヒコールをあげます。それをしながら、平和の意味を改めて考える機会となりました。


2018年9月15〜16日
沖縄全研ツアー

税経新人会全国研修会に3年ぶりに参加しました。健康ってうれしいですね。
観光コースは那覇の宿を発って高速道路では辺野古に向かいましたが、土曜日と知事選が重なって、 国道329号のゲート前での新空港建設反対派の座り込みは休戦で、辺野古のきれいな海岸にある座り込み発祥地に激励に行きました。 そこからキャンプシュワブの浜辺と建設中の護岸が見えました。
シュワブには米軍の弾薬庫があり、新基地は滑走路と併せ輸送船等が留まれる岸壁も自然豊かでジュゴンの生息している大浦湾に造られる予定です。 15年余にわたる反対する沖縄の人々の息の永さに敬意を強く感じました。
安室奈美恵が引退興行中の名護市を通過して、今帰仁城址へ、城壁を徒歩で周遊し、宿泊地の名護市へ。夜の観光には不便な場所でした。

二日目は本部港よりフエリーで伊江島へ。周囲22キロの島にも 米軍基地があり、バスは右手に標高172?の伊江城山を見ながら周遊し 基地反対闘争を島ぐるみでした"団結小屋"や平和資料館"を見学、ここでも粘りつよく闘った沖縄の人々の心を感じ、 それらが原点で現在のオール沖縄があるのが理解できました。 沖縄で最初の上陸地点となったが.平坦な伊江島には"公節質屋"がただ一つ残りその被弾の生々しさも永久に残す地元の人々に感謝しました。
可笑しかったのは戦後二年余り終戦も知らずにガジュマルの樹上に隠れ住んで、その下に休んでいた米兵に見られたが「間違いだろう。」で かたづけられて無事に済んだ沖縄と佐賀県出身者がいたことです。


2018年9月14〜15日
第54回全国研究集会

税経新人会が主催する全国規模研修会、第54回全国研究集会は9/14〜15沖縄で開催された。 分科会は7つに分かれ、大阪会は「消費税〜複数税率とインボイス」の分科会を担当し、間近に迫った時期だけに一番人気だった。
分科会での研究発表と意見交流のあと、大ホールで催された懇親会は華やかだった。 来賓には名護市長、沖縄税理士会会長の挨拶を受けた後、総勢250名あまりの大乾杯。 地元料理にオリオンビール、泡盛の飲み比べなど疲れをほぐすのは充分。 琉球の古典舞踊も飛び出し、飲んで食べて踊って沖縄一色で研修一日目は終わった。

二日目の記念講演は、沖縄観光コンベンションビューロー会長の平良朝敬氏が「沖縄経済と基地問題」をテーマに講演された。 沖縄の米軍基地の実態が県民の生活や経済発展を阻害していることを数字で示しながら 「沖縄は気候・自然・文化・食事の観光条件が揃っており、28.3.30より観光ビジョンの実現に取り組んでいる。 この観光産業はGDPで600兆円の成長エンジンになりうるもので、2020年には那覇空港第二滑走路が完成し海外の観光客を更に呼び込む予定。 沖縄から半径3000キロの円を描くと飛行機で4時間以内の人口は20億人もおり、地理的優位性が沖縄にはある。 これまで国際観光はヨーロッパが中心であったがこれからはアジアの時代となる。観光業で沖縄の税収も都道府県で29位から27位に上がった。 今後の問題は人手不足で、外人労働者をどう雇用するかが大きな課題となるだろう」と熱く将来の展望を講演された。

最後の全体会では各地域からの発言・報告がなされ、来年の「第55回さいたま全国研究集会」を2019年9月13〜14日に開催することを確認し閉会した。


2018年7月14日
大阪税経新人会の会員拡大に頑張ろう
新人会総会、記念講演、懇親会開かれる

第54回大阪税経新人会の定期総会が、7月14日(土)ハートンホテル心斎橋で開催されました。v 議長に滑羅会員を選出、疋田会長が冒頭の挨拶で、大阪北部地震で自ら負傷した体験談のあと 「最近の動きはマイナンバー普及に躍起となっている。政府はエストニア国がほとんどIT化されている話を持ち出すが、 この国は選挙投票率90%以上の国。福祉が充実し貯金や生命保険の必要がなく、情報が私たちを守るという意識があり、 個人情報提供を恐れず情報は開示されている。こんな国との単純比較はおかしい。 一方の私たちは憲法に社会福祉はうたわれているが実感がない。憲法理念は行かされているのか? 憲法を重んじた民主的税制を目指す私たち大阪税経新人会は多くの税理士先生に訴え、会員拡大に奮闘したい」と決意を表されました。
竹内事務局長からの活動報告のあと、組織部、機関紙部、制度部、実務研究部、判例研究部、よろず相談室、医業税制研究部、 研修部、厚生部、青年クラブ、財政部、監査報告が続き、提案された報告と方針が満場の拍手で承認されました。 総会発言では、申告書未発送に対して大阪国税局長へ申し入れた内容の説明を求める発言や、 近畿税理士会幹部との懇談会の詳細な経緯を求める発言、近税会の総会での国旗掲揚について抗議行動の意思統一が不足しているのでは? など前向きな発言が出されました。

記念講演では経済通の話でマスコミにも登場している金子勝先生が「日本経済の現状と展望」と題して、 安倍政権の経済政策破たんを分かりやすく熱っぽく説明されました。
一部紹介しますと「安倍さんは2割の人がダメというが3割が賛成で5割が傍観者。したがって何しても許される存在となっている。 安倍政権の経済目標はすべて達成されていない。それをネット系は批判をやっと始めたが新聞はまだ駄目。 安倍はデータをごまかしながら次々と新たなスローガンを掲げ、未達成を隠そうとしている。 GDPは横ばい、財政赤字に歯止めがなく、国民は賃金が上がらない、貯蓄が下がる。 これに代わって企業の貯金・内部留保が増える。今は、産業の大転換時期で、目先の利益ばかりを追求し無難にやっていくのはダメだ。 エネルギーや動力の転換に即応した未来産業を育てる必要がある。」などと、とても紙面で伝えられないほどの豊富なデータと分析を語ってくれました。

懇親会では、沖縄の平和大行進に今年も参加した山道俊会員の乾杯の音頭から始まりました。 そのあと元気の良いリレー挨拶が次々とつながり、今年も楽しい懇親会となりました。


2018年7月4日
平和行進に参加して

今年も、7月4日、「平和行進」に参加しました。参加することができてとても良かったです。 平和行進で訴えていくことの大切さ、そして、難しさを改めて考えながらの行進でした。
今年は日本へ台風が接近した影響もあってか、例年に比べて沿道の声援が少ないように感じました。 そのような中でも、沿道に出て声援を送ってくれたり、ベランダから手を振ってくれる方がみえたので、こちらも力をもらいました。 平和行進のことを知っている方は声援などを送ってくれますが、行進ということで、警察の方が交差点などで車を一時的に止めて、 行進している一行を通してくれました。しかし、この平和行進を知らない方、無関心な方は、交通を妨げられていることに腹を立て、 クラクションを何度も鳴らす人や怒鳴る人もいました。こんな人たちにも是非、平和行進の存在を知って欲しいと思いました。 交通の妨げは一時的ですが、もし戦争ができる世の中になってしまったら、それ以上に殺伐とした、危険な世の中になってしまいます。
近年、「戦争法」や「共謀罪」など戦争のできる環境作りが着々と進められています。 平和行進等で世間に訴えていくことが非常に重要になってきています。 マスメディア等の一方的な報道により、日本も核武装すべきや、戦力を保持して世界各国と対等な交渉をできるようにすべき、 という声が少なからずあります。 メディアが発している情報のみを頼りにせず、戦争をしないという立場で、対等な交渉ができる、そういう考え方を浸透させたいと思いました。
昨年に引き続き、平和行進にフィリピンからの参加者がいました。その方が最後に話したスピーチは印象的でした。 日本には平和行進という素晴らしいものがあります。母国に帰って伝えていきたい、と話していました。 このように世界の人と手をとりあってこの活動が広まっていけば、と思いました。
平和行進は毎年参加者全員で訴えやシュプレヒコールをあげて、みなさんに伝えています。 今後は、もっと若い世代にも平和行進の素晴らしさを理解してもらい、一緒に平和を訴えていけたらとてもいいと思いました。 その為には、関心をもってもらう事が重要に思えます。 どうやったら若い世代にも関心を持ってもらえるのか考えていきたいと思いました。

* * *

今年で平和行進の参加は3度目となりました。 流石に3度目ともなると慣れてきたもので、天気が良いのも相まって気持ちが楽な行進になりました。 今年も多くの人に手を振ってもらいながらの行進でした。 行進の人数が増えているのかは分かりませんが、それでも少しずつ周りの人に浸透していってるのだろうと思いました。
しかし、行進中の訴えは年を重ねるごとに多くなっていっています。 問題が解決しないまま、次々と別の問題が出てきているからでしょう。 そして、今年は地震と豪雨による大きな被害がありました。 私たちが考えなければいけない問題は、不安とともにどんどん多くなっていっているように思います。 1つずつでも問題が解決していくように声を上げていければと思います。
今年は8月に広島にも行きます。平和行進は私の知らない世界でしたが、そこでも私の知らない世界を知れるのだろうと思います。 知らないことを知り、視野を広げていくことこそが世の中の問題を知って解決することに繋がるのだと思います。 また、広島は豪雨による被害が甚大な地域の1つです。 広島で戦争や平和のための歴史を知ることも大切だと思いますが、そういったことばかりでなく、 今苦しんでいる人のために少しでも役に立てることができればと思います。


2018年1月13日
新年講演会&新年会に参加して

2018年1月13日天満橋キャッスルホテルにて「2018年・新人会の新年会」が開催されました。 新人会の新入会員として参加しましたので、報告させていただきます。
まず、新年初の特別講演会「明日の自由を守る若手弁護士の会」の冨田真平弁護士の「憲法カフェへようこそ」を公聴させてもらいました。 北朝鮮の脅威論の下で、先の総選挙では憲法改正勢力が数を伸ばす一方で、憲法特に9条を守る国民勢力も 急きょ立ち上げられた立憲民主党が野党第一党になる選択をした状況から見て、 今や憲法の改正問題は黙っていれば改憲勢力にのまれるが、動けば憲法を守ることができる状況にある最も重要な政治運動課題となっています。 「明日の自由を守る若手弁護士の会」は「あすわか」として日本各地で憲法を守る重要性を憲法の基本からわかりやすく語る運動を行っている 頼もしさと親しみやすさを持った若手弁護士の団体です。今回の講演ではパワーポイントスライドによって、わかりやすい解説をいただきました。 立憲主義、平和主義、9条解説、海外派兵の政府見解、さらに憲法改正の動きや改憲派の改正したい理由も含めて、 憲法改正に関わる基本的でかつ最も大切な部分の知識を得ることができる内容でした。
そして、今重要なのは、北朝鮮の脅威論にのった現実論に負けることのない世界平和を現実のものとするための基本として憲法9条の先見性を理解し、 署名活動の中で改憲勢力に国民投票をしても勝てないと思わせることが大事だということです。 自民・公明は保守党との名の下で今や憲法を改正し平和主義を無くそうとする危険な勢力であり、 国民の多くが戦後世代となっている状況下では憲法の重要性を若い人や現役世代にわかってもらう「あすわか」のような活動を いろんな分野で広げる必要があると感じた次第であります。
続いて行われた新年宴会ですが、直前の新人会加入表明から始まり、各人の近況報告トークや合唱等のエンターテイメントありの 新年会にふさわしいにぎやかで楽しいひと時となりました。まじめな部分と楽しめる部分を両方兼ね備えた新人会ならではの新年会でありました。


2017年9月8日〜9日
下関全国研究集会

下関全研の大阪会のテーマである「ふるさと納税」という言葉は、故郷と税を合体させて「良心的な響きの言葉」にしたネーミングは素晴らしいです。 私のふるさとは下関市の隣、北九州市戸畑区で、18年間育ったところで何か恩返しをしたいという気持ちになります。
そうした気持ちにさせる「ふるさと納税」ですが、今回の研究で考察しますと、本来の自治体の財政調整から逸脱したもので、 これら税の還付金は最終的には将来の国民が負担することとなり、金持ち優遇の施策で消費税増税の口実にもなって、 また、見返りを求めない「寄付」という本来のありかたからも大きく外れ、廃止相当だと思います。

分科会の参加者に感想アンケートを書いてもらいましたが、それとは別に挙手で「ふるさと納税は賛成?反対?」を問うたところ、 分科会の始まる前では「どちらでもない」は64%だったのが、分科会終了時点では27%と下落し、「反対」が28%から58%に増加するという結果が出て、 私たちの研究発表が考察の手助けになったのだと安堵しております。
発表の途中に愛唱歌「ふるさと」を参加者全員で唄いました。これは「大阪会らしく何か面白いことは出来ないか?」という発想から生まれたもので、 私はハーモニカで伴奏しましたが、小学校以来の五十数年ぶりの演奏にだいぶ緊張しました。

翌日二日目の記念講演「人骨から日本人のルーツと未来を探る」(松下孝幸先生)は素晴らしく良かったです。 縄文人骨から弥生人骨、そして現代の人骨までかなり変化していることに驚きとともに、先生が人間の将来を不安がっている数々の事例に同感しました。 特に「早食いは、早死にへの、早道」の言葉と、「貯筋貯骨」「未来の日本人は美男美女になる。しかし危機感」 「食品の裏のラベルに注意!添加物を避けよう」の言葉は印象に残りました。

集会が無事に終わり解散、次の楽しみは昼食です。下関の唐戸市場に出かけ「市場食堂よし」で生ウニ定食と単品フグの唐揚げを食べましたが、 期待以上においしく下関で開催された全国研究集会に感謝です。
一つだけ残念だったのは、前夜の全体懇親会のあと、クジラ料理を食べようと鯨料理専門店「下関クジラ館」に行くと「本日貸し切り」の張り紙。 楽しみにしていた本格的なベーコンやオバイケ(関西ではオバケやさらし鯨の名称)などを賞味できなかったことでした。

一年前から準備された中国会の皆様の大変な苦労と努力の結果、第53回下関全研は大成功だったと思います。 来年は沖縄ですね。台風が来ないように今から祈っています。


2017年7月10日
税理士界の変化に対応を
53回大阪税経新人会総会開かる

総会は7月8日、「マイドームおおさか」で開かれました。滝口会員を議長に選出したあと疋田会長があいさつ。
1)税制改正の度に制度が複雑化し国民、中小零細企業の負担が増えていること
2)最近当局が公表した「税務行政の将来像」でも「納税者の利便性の向上」を理由にAI等を積極的に取り入れ、 マイナンバーを利用した税務行政の「スマート化」が図られているが、 事業者にとって番号の厳格な管理や情報申告の義務化などで負担が増大している
3)国税通則法に国税犯則法の組み入れ、「共謀罪」の対象に所得税、消費税など税法が入るなど 税務行政や国家権力の強権化に注意が必要
4)税理士会が時の政府の姿勢に迎合し、長年の慣行を無視した総会運営が行われていることと 新人会が適宜訂正の申し入れを行っていること
5)税理士や国民の経営、生活困難に触れこれに対応するためには税理士が憲法の基本を守り、 経営や生活、人権を守る姿勢と知見を不断に高めようと訴えました。

続いて各専門部の報告が行われました。
事務局報告では「マイナンバー制度」反対の取り組みの一環として大阪、和歌山、奈良3県の全自治体に 「住民税特別徴収に関する個人番号の取り扱いについての質問状」を送り、 67自治体(59.8%)より回答を得たことや反対署名2,332筆集めたこと、違憲訴訟も携わっている事などの報告がありました。 毎回の理事会は69.8%と高い出席率(皆勤理事は4名)で開いているなど奮闘ぶりが伺われました。
以下、組織部に始まり全専門部からの報告と会計監査報告が行われました。 機関紙部はこの期間中に500号を達成したこと、B5版からA4版に変更したこと、 医業税制研究部が今期をもって独自の専門部としてはなくなること等が報告されました。

討論では、
1)共謀罪の対象に税が入っており怖い感じがする、通則法に国犯法が取り込まれた。注意はしながら萎縮せずに活動することとしたい。
2)マスコミでも報じられたが書留で送付した給与支払報告書を大阪市が紛失し、結果的に「マイナンバー」の紛失した事件があった。 市役所が源泉徴収義務者に謝罪し「マイナンバー」の再取得は市の責任でやることになった。
3)国犯法は明治憲法時代の法律。これの通則法への組み入れは国会でもほとんど議論がされてない。 意図など議論が必要では。近畿税理士会の総会にもっと参加しよう。
等の意見が出ました。新理事の選出と各報告が全員の拍手で採択されました。

懇親会は隣接するシティプラザ大阪で、吉田会員の司会のもとで開催、会員40名が参加。 青税大阪支部長安田浩二氏、記念講演の講師冨田浩治先生も出席して頂きました。 各人の挨拶がありましたが、松谷会員の今期限りで税理士も廃業、新人会も退会との挨拶に少し寂しく感じました。 会場では会員の写真展もおこなわれました。


2017年7月4日
2017年平和行進に参加して

今年も7月4日、毎年恒例の「平和行進」に参加してきました。半日の参加も含めれば入社以来、毎年参加をしています。
正直、社会人になるまで「平和行進」の存在を知りませんでした。 年一回の平和行進ですが、参加する回数を重ねるうちに平和行進で訴えることの大切さに気付かされています。

今年は午後からの参加で、あいにくの雨模様でした。例年と比べると、参加者や沿道の人々の姿は少なかったように感じました。 しかし、そのような中でも多くの方が朝から参加され元気にシュプレヒコールをあげていました。 雨の中でも沿道から声援を送ってくださる方々やマンションのベランダから手を振ってくださる方々の姿は私の励みになりました。 沿道の若い方は特に何も反応してくれないように感じましたが、小中学生は照れながらも手を振り返して応援してくれました。 このようなやり取りから、若い人に少しでも「平和行進」の存在を知ってほしいと思いました。
今年は、「原水爆禁止条約」や「戦争法」など平和≠ノ関する大きな動きの中での「平和行進」でした。 「原水爆禁止条約」は国連で採択されました。しかしながら、唯一の被爆国である日本は、今回はなんとボイコットという結果になってしまいました。 北朝鮮の核の脅威が現実味を帯びてきていて、より一層アメリカの核の傘の必要性を主張する声が大きくなっています。 そのような状況下で一般の人々に核廃絶の重要性がきちんと伝わる言葉≠どう作り上げていくべきなのか、平和行進をしながら考えました。
戦争法も昨年強行採決され、今年は「共謀罪」も7月11日に施行されました。 雲行きの怪しい現在だからこそ、この「平和行進」で訴え続けることが大切だと思います。 もっと多くの世代に「平和行進」が共有され、多くの人々に発信し続けていってほしいです。 そのために、微力ながら私も「平和行進」参加し続けていきたいです。

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今回の平和行進は2度目の参加になりました。前回と違い雨の中の行進でしたが、以前より余裕ができて視野が広くなっていたようでした。 歩いている中で、ベランダや軒先まで出てくれている人や手を振ってくれている人をよく見かけました。 特に、こういった活動にまだ関心が薄そうな学生さんにもよく手を振ってもらったことが印象深いものでした。 これは今まで積み重ねてきた平和行進の成果なのだと思いますが、今年はそれがよく見えた行進だったように思いました。
今年は共謀罪の強行採決があり、着々と戦争の準備が進んでいるのかと思う年になっています。 今回の平和行進のような活動も取り締まりの対象になっているのかもしれません。 反対をできない、抗議もできない世の中になっていくのかと思うとゾッとします。 そんな世の中にさせないためにも、この行進がそれを防ぐ1歩になるだろうと思います。


2017年1月14日
2017年新春記念講演会&新年会に参加して

当日は新年会の日らしいとても寒い日になりました。
講演会は元大阪城天守閣館長の渡辺武先生による「大坂の陣と真田丸」でした。 大坂夏の陣の落城数時間前の様子が書かれているという「重文 大坂夏の陣図屏風」の内容分析の一部と 実際の屏風画面のスライド約60枚の紹介と説明でした。 屏風には名前が知られた武将から一般市民まで5,071人もの人物が描かれ、武器、鎧や紋付まで細かく研究されていて、 拡大するとわずか1.3pで描かれた住吉大社の鳥居の神額に中の文字や大阪城の窓には落城を覚悟した女官が泣いている姿まで描いてあるのには驚きました。
続いては新年会です。疋田会長、青税大阪支部の山田支部長のご挨拶に始まり、ワイワイガヤガヤと楽しく美味しく食事を楽しみ、 恒例?の会員からの一言挨拶ではお元気になられた山道先生のお話から始まりリレー形式で時間切れまで盛り上がりました。


2016年7月9日
総会感想

瀧本の語り部オーラはどこから来るのだろうか? 今年95歳を迎える老兵士のド迫力の声量(マイク不要)と、 時たま眉間にしわを寄せて威圧のある口調と手を指し示す仕草に、圧倒され続けた90分であった。
反戦を訴え続ける情熱、それを駆り立てる思いとはいったいどこから来るのか?
空母飛龍の甲板下部で働く下級兵士が艦内大火災で逃げることも出来ずに閉じ込められ、 蒸し焼き状態で死んでいったときの叫び声を、伝声管を通して聞いた地獄の思いなのか?
或いは、戦後図書館で大本営発表の情報が嘘ばかりであったという戦争の真実を初めて知ったときの衝撃なのか?
また或いは、本来なら戦死しているはずが三度の奇跡で生き抜き、餓死で亡くなっていった戦友の魂を代弁しているのか?
いずれにしても私は瀧本氏の次の言葉が焼きついた。

「戦争は一端始まったら止めることは出来ません、行くところまで行くんです」
「あなたは戦争はイエスかノーか。戦争を決めるのは年寄り。死ぬのは戦地で若者ですよ。 誰が喜ぶ?必ず喜ぶ人がいるし笑いが止まらない人がいる。だから戦争が起こるんです」
「言論の自由が無いとき戦争になった、今は自由があるんやから沈黙はダメなんです。 無言の美徳等は今はない。間違ったときにはダメやと、大きな声で皆に分かってもらわなくては。 権力者に対して何も言わないから賛成やと勝手に理解される」
「学校で話すときにはこう生徒に言っています。問題が起きたときは自分で考えなさい。 それでも分からないときは信頼できる人に相談しなさい。肩書きの人はダメ、肝心なとき嘘をつく」
「お願いしたいことは明日は参議院選挙投票日、心配している。 結果によっては戦争をやりませんから、戦争やりますよと180度変わる。 太平洋戦争の時よりもっと悪くなる、泣くものが増える。 幸せな生活、平和な生活は命あっての生活。いざとなったら国は国民を守ってくれません。 今も高官は言っている。自衛隊は国民を守るんでなく国を守ると公言している」

PS:南方トラック島で30キロにやせ細った餓死寸前の時、親父のことは全く浮かばずに (ここまでハッキリ言われると痛快・笑い)お袋のことばかり浮かんだという。


2016年7月9日
総会報告

井川副会長の挨拶で始まった62回総会。
来賓の近畿青年連盟、山田暁久会長を紹介したあと池田秋男議長を選出し、西村会長、竹内事務長の挨拶と報告が続きます。

会長挨拶「今総会は、あと2名で150名という会員148名で迎えた事にお礼申し上げたい。 一年間振り返ると、近畿税理士会との懇談会を行い、久しぶり制度や平和問題で議論した。 従来の近税幹部は挑戦的な理事が多かったが今はそうでなく、税理士会の曲がり角である。 先行き不透明な日本経済、中小企業が不況の連続で380万社減っているなど、 私達税理士の役目は、どういうことが出来るのか? 税理士制度は憲法に基づくもので制度もそれに沿って発展していくもの。 今後の方針のポイントとして、現場で大変混乱しているマイナンバー制度をやっていく」

続いて各部の報告に移り、組織部からは「150名達成できなかった。しかし純増3名。 実務研での参加者を組織拡大に結びつけていない。認証式での加入宣伝を神戸会と合同で行った。 入会後の退会者に若い層がいる。きちんと会員継続のための努力していなかったのが反省。 今後、退会の原因を究明しアプローチが必要である」
機関紙部からは「新人会ニュースをA4判にしていく方向」が提案され、 実務研究部からは「毎月一回ペースで開催し、30数名前後の参加。 拡大実務研に会員外の参加者5名あったが、会員拡大に結びついていない。 方針では、研修義務化対応で新人会を認定団体として取り組みたい」と前向きな提案があった。
判例研究部からは「近税の認定研修として開催しており今後も続けたい」の話の後、 審理部、医業研究部、研修部、厚生部、消費税対策委員会、と続き 青年クラブからは「今回初めて酒蔵見学を取り組んだがもっとやってほしいという声もある(笑い)。 行事には若い人に声かけ、厚生部とも一緒に取り組みもやっていきたい。 8月初旬に会合を開きたい」と報告。
最後に財政部から決算の報告と監査報告があり、採決は満場一致の拍手で提案通り確認された。 質疑応答や議論の中で出された意見は次の通り。
「税理士法の税理士法52条無償独占は議論していく話ではないか?」
「倉敷事件は国民権利憲章、通則法、税理士法の問題に絡む事件で注視しなくては?」
「税務署の現状報告では、大阪国税局定員は減り個人課税部門100名も減。 確定申告相談会場を減らし、スマート確定申告がふえ、税務調査にシフトしていく。 国税局が調査選定する。独自性は署でやれ。センター化 内部事務の合理化簡素化。 西淀川は38から36名へ。住吉、城東は副署長なくなる」
「消費税の滞納が増えてきて税務署は苦慮。27.4換価の猶予が出来た。具体的に研修したらどうか?」
多くの発言で盛り上がったところで、戸田副会長の閉会の言葉で総会は終了した。


2013年1月19日
新年会・懇親会

1月19日(土)天満橋のOMMビルにて新年会が開催されました。

第1部の講演会は、東北税経新人会会員で石巻市議会議員でもある税理士の庄司慈明氏に「被災地に生きて─共に生きる─」というテーマで 講演していただきました。「津波てんでんこ」「正常化の偏見」など、実際に東日本大震災を経験されたからこその大変説得力のある 心に強く残る講演でした。

第2部の懇親会は、新入会員の西本博文さんと増田節代さんお二人の自己紹介から始まり、 その後は参加者の会員の方々の近況や今年の抱負などを語っていただきました。 また、高橋会員にはマジックを披露していただいたり、今回、講演会の講師をしていただいた庄司会員には震災応援ソング「花は咲く」を アカペラでご披露いただいたりと、楽しい懇親会となりました。


2011年1月15日
新年会報告

1月15日(土)、チサンホテル心斎橋にて、大阪税経新人会の新年会が開催されました。
第1部の講演会に44人(うち職員3人、来賓1人)、そして第2部の懇親会に33人(講師、来賓2人含む)の参加がありました。

第1部は、関西大学の鶴田廣巳教授に、「大阪都構想を斬る」をテーマに講演をしていただきました。
鶴田教授は、大阪都構想は、これまでみじめな失敗に終わっている大型開発を進めるために、大阪市や府内の市町村の財源を吸い上げることが目的であり、 府民の生活向上や住民自治、住民参加の視点が一切欠けていることなどを語っていただきました。 知事への支持率が高く、マスコミが持ち上げるなかで、大阪都構想の内容を良く分からないという府民が多いです。 イメージに流されずにしっかりと中身を吟味しないといけないと強く思いました。

第2部の懇親会には、鶴田教授や近畿青年税理士連盟大阪支部長の音谷先生に来賓として参加いただきました。
久しぶりにご参加いただいた会員を中心に近況を語っていただき、楽しい懇親会となりました。
ただ青年クラブからの参加が少なく、今後もっと若い会員の参加が望まれます。 


2010年11月6日
秋のシンポジウムに参加して

2010年秋のシンポジウムが11月6日に開催されました。 テーマは「給付つき税額控除」と「共通番号付国民IDカード制」。 講師の浦野弘明さん(立正大学教授)、石村耕治さん(白鴎大学教授)と参加者の間で活発な討論が行われました。以下、簡単に報告します。

1、給付つき税額控除について
民主党の税制改革案では「所得控除を縮小し税額控除制度へ移行すべき」と主張していますが、 これに対して「健康で文化的な生活を営むために各種の控除制度が設けられている。税金をかけてから控除するのではなく、 最低限度の所得には課税しないというものだ」など所得控除の持つ意義を強調する意見が相次ぎました。
また、「民主党の『給付つき消費税額控除』案は消費税増税のための主張。 消費税増税による税収増を特定の低所得層にまわす中・低所得者への課税強化策だ」「年金控除や給与所得控除の削減にまで言及している。大増税路線」、 「応能負担原則は圧縮する方向だ」、など「給付つき税額控除論」が持つ問題を指摘する多くの意見が出されました。

2、共通番号付国民IDカード制について
「共通番号付国民IDカード制」の危険性が討論されました。 講師の石村さんは「私たちは納税者の整理番号や税理士の登録番号など汎用でないもの、可視化でないものに反対するものではない」、 「問題は共通番号、番号の可視化。これにより政府が全国民の個人情報を一元管理する体制作りをめざしていること」、 「基本的人権が守られるかどうかを考えなければならない。人格権が確保されてはじめて利便性や効率性を議論する土台ができる」と強調しました。 また、イギリスの新政権がID番号制の廃止や監視カメラの濫設規制などの政策を発表していることを紹介しました。
参加者からも「ITの発展と共通番号制導入は別問題」、「共通番号制導入は国家にマスターキーを渡すこと」、 「たんなる技術的制度ではなく社会システムがチェンジすること」、「共通番号制の危険性を具体的に宣伝していかなければ」等々、多くの意見が出されました。


2010年9月3日〜5日
千葉全研報告

今年の全国研究集会は千葉の幕張にて開催。 いずれの分科会にも興味をそそられましたが、今回は埼玉会の「給付付き税額控除と納税者番号制を考える」に参加させていただきました。
全容がいまだ判然とせず、得体の知れない恐ろしさを感じていたこれらの制度ですが、歴史的経緯・諸外国の事例・民主党政権の構想など、 多面からなされる詳細な解説のお陰で論点を整理することができ、大変勉強になりました。 知れば知るほど危険性を感じるシステム、「悪い事をしていないから番号制を導入しても別にいい」というようなレベルの話ではない。 ことの本質は「政府が国民全ての情報を手に入れ管理していく社会」を許すか否かという点にある、という趣旨の発表者の方のコメントが強く心に残りました。

集会の後は、海浜幕張を後にし、観光バスで熱海伊豆山温泉へ。
まずは首都高速からの展望。建築中の東京スカイツリー、六本木ヒルズ、東京タワー…。久々の「首都」に少々興奮しました。
その夜の宿は「水葉亭」。夜景を見ながらの露天風呂は風情がありました。 この地には源頼朝と北条政子が逢瀬を重ねていたという伊豆山神社が。615段の階段を上った先に立派な社殿や「頼朝・政子腰掛け石」があったとのこと。
「ここは頼朝挙兵の地・石橋山古戦場」「曽我兄弟ゆかりの地・伊東」、「修善寺物語の修善寺…。」
車中でガイドさんの口から次々と飛び出す数々の歴史スポットに心踊らされっぱなしの旅でした。

伊豆の踊子に描かれた淡い初恋の舞台、河津七滝(ななだる)の一つ初景滝と、演歌「天城越え」で名高き情熱的な浄蓮の滝、 イメージはずいぶん違えども、どちらの滝の周辺も汗がすっと引くような冷気とマイナスイオンたっぷり。自然の力で身も心も洗われた心地でした。 名物わさびアイスもいただき、伊豆の魅力を存分に堪能することができた、思い出深い旅になりました。


2009年9月18日〜20日
佐渡島全研報告

〜機中にて〜
佐渡は生まれて初めて踏む土地なので楽しみな反面、朝6時前に家を出るのはちょっときついで、と前日の寝不足もありぼやきの入った出発になりました。
しかし機中で一眠りした後、窓の外を見ると、木曽の御嶽山が眼下に聳え、眠気も吹き飛びました。 右手には中央、南のアルプスが連なり、その向こうに富士山までが出迎えてくれていました。
飛行機(プロペラ機。後で調べたところでは、デハビランド・カナダ8という機種)は、その後も山小屋が容易に目視出来るほどの低空を、 翌日熊騒動の起こった乗鞍から新潟へ向け北アルプス上空を飛んでくれ、飽きることなく楽しませてくれました。
やるな!プロペラ!!(落ちそうで、ちょっと怖いけど・・・)

〜大阪会の発表〜
1)滞納処分については、冷酷な取立てという問題だけでなく、事務運営指針等に定められたルールさえ守られていない取立てが横行している、 という現実はやはり正していくべきだと思いました。
意図的・悪質な滞納者と、納税意識はあるが不可避の外的要因(例えば延納中のバブル崩壊による相続財産の価値の急落)が原因の滞納者などを 十把一絡げにマスコミが批判的な報道をすることも確かに問題だと思いました。

2)また、この問題に関して清家会員が無報酬で取り組んだ(そして、滞納処分の執行停止を勝ち得た)体験談は、発表者側にいても、 やはり聞き応えがありました。無報酬ということに関しては会場でも賛否両論あったかと思いますが、あしかけ5年もかかった息の長い取り組みに 私はやはり頭の下がる思いでした。


2009年1月17日
新年会報告

2009年度大阪税経新人会新年会が、1月17日(土)、ホテル京阪京橋にて開催されました。
今回は1部の講演会が15時から16時45分くらいまで、参加者は52名、2部の懇親会は、17時30分から20時ごろまでで、参加者は、来賓2名、会員38名でありました。

(第1部 講演会)
 第1部の講演会は、雑誌『上方芸能』発行人、木津川計氏をお招きし、「落語の時代がやってきた」というテーマで講演していただきました。
戦後の我が国の「笑い」の歴史という切り口から、社会の世相を論評され、最後には、文化と経済の発展にまで話は及びました。

(第2部 懇親会)
懇親会の方は、第1部でお話していただいた木津川計氏と近畿青年税理士連盟大阪支部副支部長の鈴木氏を来賓としてお招きし、 林会長の挨拶と中井士朗先生の乾杯の音頭で始まりました。
その後、参加者同志の歓談や、会員の近況報告等とあっという間に時間がすぎました。
最後は昨年と同じく、清家先生に音頭をとっていただき、大阪締めでお開きとなりました。


2008年11月15日
税理士は生き残れるのか! −秋のシンポジウム報告−

11月15日(土)に秋のシンポジウム「税理士・税理士会は如何にあるべきか」が開催されました。 東京税理士会理事・宮川雅夫先生と新人会元理事・関本秀治先生を迎え、熱いシンポジウムとなりました。
宮川先生は、弁護士・会計士・税務署OBの資格取得制度、税理士試験制度、研修の義務化、一人税理士法人等の論点について、私見を交え説明されました。 関本先生からは、明治維新から現在までの税の変遷について説明していただきました。 お二人とも、今回の税理士法の改正に関しては、盛り上がりに欠けていると述べられていました。
その後の質疑応答では、税務支援について、各先生方の意見交換などが活発に行われました。


2008年9月12日〜13日
第44回札幌全国研究集会の報告

1.札幌全国研究集会
9/12、13と札幌において全国研究集会が行われました。
各分科会は以下の通り
 1) 埼玉会 「役員給与」その問題点と本質に迫る
 2) 東京会 業務独占と強制入会制度
 3) 大阪会 同族会社の行為計算の否認
 4) 神戸会 税理士制度
 5) 九州会 「税理士会と税政連」牛島税理士訴訟判決の今日的意義と課題
 6) 全国会 憲法と消費税を考えるパートU

分科会の後、札幌後楽園ホテルにて懇親会が行われ、北海道特産の食材を使った料理に舌鼓をうちながら、交流を深めました。
翌日は、河野本道氏による記念講演「アイヌの歴史と現状」があり、その後全体会が行われました。
全体会では新人会の今後の方針や、各会の紹介、会員からの報告や意見など、活発に意見交換が行われました。

2.北海道旅行
全研の後、大阪会だけで旅行に行きました。旭山動物園から始まって、層雲峡、黒岩岳、小樽、ニッカウイスキー工場見学、支笏湖遊覧と盛りだくさんでした。
特に、旭山動物園は、うわさ通り動物の見せ方がうまくて、大人も充分楽しむことができ、時間が足りないくらいでした。
また、黒岩岳から眺める景色は雄大で、ちょっと寒かったですが、とても気持ちが良かったです。 支笏湖も水がきれいで、湖から眺める山の景色もまたすばらしく、お天気が良かったのもあって、本当に心が洗われるようでした。
ぜひ、また北海道に来たいと思いました。


2007年11月10日
秋期シンポジウム

去る11月10日、大阪コロナホテルにて2007秋のシンポジウム「『税理士制度は崩壊するのか』〜税理士法の本質と現状を考える〜」が開催されました。 参加人数は81名を数えました。

長谷川博先生は東京地方税理士会の報告や日本税理士会連合会の資料等を用いつつ、アウトソーシング事業に関する最新情報とともに、 韓国の事例にもふれ、弁護士会が持つ常設機構や会費制などのシステムにも言及されながら、 今後税理士会が果たすべき税務支援事業のあり方についてご自身の見解を報告されました。
一方、佐藤庸安先生は、歴史的経緯と絡めつつ、プロフェッションとしての税理士業について原則論に立ち返った観点から解説されました。 これまでこの問題に全く取り組んで来なかった税理士会側の責任にもふれられ、「自ら問題意識を持たねばならない。 納税者の権利について具体的に提起されたことは、これまで一度もなかった。」と指摘されました。

その後の質疑応答では積極的に議論が交わされ、行政主導による一方的な制度化の危険性を指摘する意見が数多く出されました。


2007年9月1日
神戸全国研究集会

今年の全国研究集会は神戸にて開催されました。議題は「憲法と消費税」。発表担当の神戸会の皆様、首都圏チームの皆様、非常にご苦労様でした。 今までの分科会だとせいぜい70名〜80名ほどの参加者で、比較的楽に発表できたかと思われますが、 今回は300名余りの参加者の前での発表のため大変だったと思われます。
特に、コーディネーターの清家さん、前日からもかなり緊張されていましたね、本当にお疲れさまでした。

さて、神戸会準備委員会の事前通知では、「各単位会事前に勉強会を開催して研修会に参加してください。 事前質問以外にも会場発言でもって会を盛り上げてください。」ということでした。一日だけの、一つだけのテーマでの研究集会、はじめての試みです。

税経新人会の全国研究集会は研究だけの集会でしょうか。全国研究集会は、自分が研究した成果を発表する場であり、 他の単位会の方が研究した意見を聴く場であり、久しぶりに他の単位会の活動状況を聴き、懇親をする場であり、 全体に自分の会及び自分の活動状況を報告する集会ではないでしょうか。
毎年の、特別講演をたのしみにしています(九州熊本での講演は今でも思い出すと涙します。)。 一日だけの研修だけではいくら単価が安くても満足いく研究集会と言えるでしょうか。
はじめての試みで、神戸会の方々、大変だったと思われます。お疲れ様でした。
全国研究集会に対する考え方はいろいろあると思われますが、年に一度の集まりですのでもう少しゆっくり、じっくりとやりたいですね。


2007年1月20日
2007年 新年会報告

1月20日(土)に、リバーサイドホテルにて新年会が開催されました。 1部の新春講演会では、弁護士の城塚健之氏を招き、「市場化テストとその問題点」について語っていただきました。 「小さな政府」、「官から民へ」というスローガンに示される「公務の市場化」により、住民の安全性や住民サービス低下、地域経済の疲弊、 雇用問題など私たち市民に悪影響を及ぼす実態を、具体例を交えながら詳しく解説してもらいました。
また同じ士業として、規制緩和の中での士業会の強制加入制度などの問題を、意見交流しました。 その中でロースクールの開設などで、今後弁護士人口が急速に膨らみ、一部の大手弁護士法人と、いわゆる「マチベン」との格差がひろがっていくことや、 これまで政府に対し人権派の立場から一定の発言力をもっていた弁護士会が、運動的立場での会員の意見統一が難しくなっている現状などの業界の話は、 とても人事ではない内容だと感じました。

2部の懇親会は、当日煌びやかな着物姿で登場された西村廣美先生の乾杯に始まり、会員の近況報告では、 先行きの暗い話から明るい話、政治からプライベートの話まで幅広い話でおおいに盛り上がりました。


2006年11月11日
税経新人会 西ブロック 2006年秋のシンポジウム
これからの税務調査 〜質問検査権の法理

11/11(土)新大阪コロナホテルにて、シンポジウムを開催しました。 当日は去年を超える116名(大阪会49名、神戸会26名、その他33名、会員外8名)の参加となる盛況ぶりでした。
今回3つのテーマで3人の講師の方々に報告していただきました。

(1)「納税者の権利と質問検査権の法理」 弁護士 鶴見祐策
鶴見先生は、この分野の第一人者で、その豊富な知識と経験から、税務調査における論点を、租税法や判例を元に一つ一つをとても詳しく解説されました。
(2)「変貌する税務署・税務調査」 税理士 永沢晃
永沢先生は、省庁改革により税務署職員が将来削減される中で、税務署機構の再編が計画されていることを報告。 特徴は内部実務、納税者サービス事務を削り、その分を調査に振り向けることにあり、今後税務調査は拡大していくとしています。
(3)「調査の各場面における質問検査権の行使とその対応」 税理士 本川 國雄
本川先生は、長年の経験から調査への具体的な対応を解説されました。 その中で、調査していた側の印象では、税理士の多くは納税者権利の意識がないこと、また税理士になってからの印象では、 税務職員の多くは税法を勉強していないことを感じたと発言されたのが印象に残りました。


2006年9月8日〜10日
埼玉全研 大阪会箱根旅行

去る9月8日に行われました埼玉全研は、史上最高の参加者を集め盛大に執り行なわれました。
各分科会の内容は次の通りです。

 1.所得税の必要経費の考察(東京会)
 2.会社再生の手法(大阪会)
 3.憲法と租税(神戸会)
 4.元国税調査官が語る税務調査(埼玉会)
 5.経営指針づくり(埼玉会)
 6.社会福祉法人問題(全国協議会)
 7.税制問題(全国協議会)

全研にともなう恒例の大阪会旅行は、今年度は箱根ということで、大阪会からの全研参加者37名のうち30名参加し、これまた豪華絢爛に行われました。
9月9日午後全研の舞台となった埼玉県浦和市を貸切バスで出発した大阪会一行は、六本木ヒルズ等を横目で見ながら、一途箱根温泉ホテルおくゆもとを目指しました。

温泉でゆっくりした後は、おまちかねの大宴会です。 岡橋先生の乾杯で始まった宴会のクライマックスはクイズ大会です。豪華商品もあいまって、予想外に盛り上がり、楽しい宴会となりました。 二次会はお隣のカラオケスナックを借り切って、一次会以上に盛り上がりました。 新人会以外に熟年カップルが一組いましたが、大西さんの「勝手にシンドバット」が気に入られたようで、見事なジルバを披露していただきました。 それをきっかけに新人会もダンスタイムとなり、そらもう楽しいひと時を過ごせました。

あいにくの天候で、富士山は霧に囲まれっぱなしでしたが、帰りの新幹線から奇跡的にご威光を拝め、一同声を上げて喜ばれたのが印象的でした。 最後になりましたが、旅行をお手配いただいた有限会社ビーウェブの笹井様と皆様のおかげで楽しく幹事ができましたこと、心より感謝いたします。 なお、クイズの答えはジーンズです。


2006年7月1日
第42回 定期総会 記念講演
中小企業の企業再生の現状−RCCの現場−を拝聴して

今年度の総会では埼玉全研の大阪会の発表にジャストミートなお話を弁護士の高橋典明さんにして頂きました。
講演内容は 1.金融機関の不良債権処理の現段階 2.投資ファンドの状況 3.企業再生のプレーヤー 4.企業再生の手法 5.企業再生の流れ 6.再生可能な企業の条件 で、 現場に携わっていらっしゃる先生ならではの臨場感あふれる内容で、実務家の私たちにとってたいへん有意義なものでした。
以下、1. 3. と 6. についての内容だけですが、まとめたいと思います。

1)金融機関の不良債権処理の現段階
RCCは発足10周年を迎え、回収総額は8兆円を超え、回収率は60%を上回っている。なお、回収期限は平成23年となっている。 大手行は不良債権のオフバランス化(RCCへの売却等)を推し進めてきた結果、不良債権比率は2%以下となり最高益を計上している。 それに対して、地銀、信金等は体力がないため不良債権を抱えたままでの債務者区分の上位遷移で対応せざるを得ないのが現状である。

2)企業再生のプレーヤー
(1) 産業再生機構
 再生企業とメイン金融機関との協調が前提でスキームを作成する。そのスキームに同意しない債権は機構が買い取る。 機構がターンアラウンドマネージャーを派遣する。RCCが債権回収のみならず、再生に力を入れだすきっかけとなった。平成20年3月解散予定。
(2) 整理回収機構(RCC)
 (1)とは異なり、私的再生を優先しRCCが前面に出ないため、信用の毀損は少ない。365社の再生実績がある。
(3) 中小企業再生支援協議会
 (2)と性格が似ているが、全取引先ではなく金融機関のみを対象とする点が異なる。
(4) リレーションシップバンキング
 地銀等は不良債権を抱えたままであるが、企業再生のスキルが弱いためにRCCへ債権を信託し企業再生を委託するスキーム。
以上は公的なものであるが、その他、民間の企業再生プレーヤーとして企業再生ファンドなどがある。

3)再生可能な企業の条件
(1)本業でのキャッシュフローがあることが大前提である。
(2)継続価値が清算価値を超える。
(3)経営者、従業員の会社再建の意欲がある。
(4)株主・経営者責任をとるとともに、情報開示ができる。


2006年1月21日
新年会報告

大阪税経新人会平成18年度新年会が、1月21日(土)13時からリバーサイドホテルで開催されました。
当日は、15時から17時半までが講演会で、第1部は15時から16時30分まで、司会進行は竹内会員、佐飛会長の挨拶に始まり、 「ずばり言うわよ!ここが危ない憲法改正」というテーマで、大阪市立大学教授松田竹男先生にお話していただきました。 現在、政府が推し進めようとしている憲法改正が、私たちの生活を脅かし、世界の平和をゆるがすものだと思いました。 断固、憲法改正は阻止せねばと感じたのは、私だけでしょうか。
引き続き、第2部は、16時45分から17時40分頃まで、笑工房の木藤なおゆきさんに、憲法漫談「地球のすみずみに憲法の花を」を披露していただきました。 憲法9条改正(改悪?)による私達の生活に対する影響をおもしろ、おかしく話されて(特に大阪のおばちゃんの話しは最高でした)、 1時間があっという間に感じました。
講演会終了後、17時45分から、会場を移動し、上野会員司会のもと、中井先生に乾杯の音頭をとっていただき、懇親会が始まりました。 途中、新入会員自己紹介、会員の近況報告、パフォーマンス等があり、最後は、恒例の大阪じめで、閉会・解散となりました。
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